第4回『姫路市学校給食のあり方検討懇談会』
午後から第4回『姫路市学校給食のあり方検討懇談会』が開催され、傍聴しました。
開会にあたり中杉教育長のご挨拶
今回が最後の会議でしたが、これまでの3回の会議で中学校給食を『センター方式での全員実施』という方針が確認をされており、今回は前回の積み残しとなっていた『教職員の負担軽減』についての議論がまず最初に行われました。
小中学校それぞれの代表の委員からは、現在でも多忙である学校現場において、給食が実施されることでの教職員の負担増等に伴う人員の加配や配膳スペースの確保等の要望が出されました。
また、先日浜松市で発生した給食パンが原因のノロウイルスの集団感染の事例を挙げ、『食の安全』への不安を述べられ、拙速は避け時間をかけ万全を期して導入してほしいとのことでした。
導入にあたっての教職員の不安感は分からないでもないですが、私の個人的な感想として、総体的に教職員側は非常にネガティブな感は否めませんでした。
中杉教育長からも、『センター方式による全員給食』は姫路市と同規模の自治体でも既に導入済みのところが数多くあり、何も姫路市が全国で初めて導入するわけでもないし、今回出された意見を反映して実施に向けた準備を進めて行きたいとの強い決意のご発言があり、私も同感です。
その後、報告書の取り纏めについて全員が概ね了承されてこの懇談会を終了しました。
前にも記述させていただきましたが、義務教育期間は永い人生の中で僅か9年間しかありません。その中で中学校生活は僅か3年間ですが最も中身の濃い重要な期間です。
この貴重な3年間の中で、『食育』という観点で学習していくためにも私は『拙速』ではなく『迅速』に1日でも早く導入すべきだと思います。
最後に、会長の神戸大学名誉教授の保田先生から、学校現場には教職員の多忙感等も含め様々な課題があるということはこの懇談会で共有できたが、小学校で積み上げてきた『食育』を中学校でも継続して行くということが一番重要であり、姫路市には今回出された意見を参考に、より素晴らしい実施方針を確立して、兵庫県の先頭に立つくらいの意気込みで頑張っていただきたいとの熱いエールが送られました。非常に端的でしたが、的を得たご意見、さすがです。
会長を務められた神戸大学名誉教授の保田先生(兵庫農漁村社会研究所代表もお勤めです。)
姫路市教育員会には、今回の出された意見を参考に、ぜひ『迅速』かつ『次代に誇れる』中学校給食を導入していただきたいと思います。