第100回兵庫県競馬組合議会
兵庫県庁で開催された『第100回兵庫県競馬組合議会』に出席しました。
今議会では、平成24年度の決算審査が主な議題となりました。
以前にもブログに記載しましたが、全国的に地方競馬を取り巻く環境は非常に厳しく、全国で16あった地方競馬のうち、平成24年3月末に熊本県荒尾市にある『荒尾競馬組合』が廃止に、平成25年3月末には福山市にある『福山競馬場』が廃止となりました。
また、先日競走馬が逃げ出したことでニュースになった岐阜県笠松市の『岐阜県地方競馬組合』や『愛知県競馬組合』、『ハルウララ』で注目となった『高知県競馬組合』は赤字となった時点で即廃止となることが決定しているそうです。
平成24年度の全国の地方競馬の開催成績
兵庫県競馬組合でも、平成22年度に5億5,067万2千円の赤字を計上したことから、構成団体(兵庫県・姫路市・尼崎市)の協議で、平成22年から向こう5年間で存廃の見極めを行うことを決定しており、現在、様々なアイデアを取り入れながら事業継続に向けて努力をされています。
平成24年度に実施された取り組み
平成24年度は2億8,872万5千円の赤字となりましたが、事務局の説明では10月から年度末まで僅か10日間ですが、地方競馬で初となるナイター競馬を取り入れたことにより、売得金や来場者数等で明らかに改善の傾向が見受けられ、現時点での平成25年度の収益は黒字化が予測されているそうです。
平成24年度決算額
ただ、一方で収益率が低いインターネットを活用した、『オッズパーク』、『楽天競馬』、『I―PAT』等の在宅投票が予想以上に増加しているのが悩みの種で、換金率の変更等も含め、競馬ファンにより魅力ある取り組みが求められています。
いずれにしても、この2年間が競馬事業存続をかけた正念場となっており、事務局を含めた関係者からは、収益改善に向けての強い意気込みを感じました。
なお、決算については全会一致で認定しました。