姫路市職員カイゼン発表会&新日鐵住金広畑労組中央員会
防災センターで開催された『姫路市職員カイゼン発表会』を傍聴しました。
発表内容は、
①DVD『消防の仕事』:姫路東消防署豊富出張所
効果:活動内容をDVDに編集することで、消防職員の日頃からの訓練や、事故現場での活動を子ども達に理解してもらえることができ、子ども達にとっても、消防の仕事を学ぶことで、災害が発生したときの自分の役割等を考えるきっかけになった。
②かかしを使ったユーモアあふれる駅前のPR:姫路駅周辺整備室
効果:市民に親しみやすくユーモアあふれる告知ができ、市民協働で姫路駅前整備への取り組みができた。
③3歳児検診への眼科検査導入:保健所健康課・各保健福祉サービスセンター
効果:遠視や斜視などの弱視につながる可能性のある状態を早期に発見できるようになった。また、視覚検診は通常の3歳児検診と別日での検診であったが、眼科検診も同日で行えるようにしたため、別日に視覚検診に来るという負担がなくなり、市民サービスの改善に繋がった。
④災害時要援護者情報システムの構築:情報政策課
効果:『災害時要援護者情報システム』を新規に構築するのではなく、福祉総合システムの既存機能を流用して開発したため、統計処理が容易になり自治会等からの問い合わせ時の検索時間が短縮された。また、住基情報や災害弱者情報、福祉関連情報と連携でき、平成27年から導入される『マイナンバー制度』でも利用することが可能になる。
⑤臨時職員等に係る源泉徴収票等の法廷調書作成システムの構築:人事課
効果:データを集約したことで、人事課で一括して年末調整時の税額計算できるようになり、各部署での事務量の軽減と正確性が確保された。また、人事課で集約したデータを集計するだけで税務署に提出する法定調書を手作業での業務が一切不要になり、さらなる業務量の軽減に繋がった。
何よりも、庁内横断的な仕組みを構築したことで、大幅な事務量削減が達成でき、データ化により、機械的なチェックが可能となり正確性の向上に繋がった。
⑥姫路市における循環型林業の推進について(政策手法の転換と改善):農林整備課
効果:森林・林業施策は主に国・県事業を追従する方式だったが、国・県との調整に要する事務労力が大きく、事業用件の制限が多いため、現場に即した手法での対策ができにくかった。
そこで、民間企業と連携して、『地形地質情報図』を作成して活用することで、壊れにくい作業道づくりと搬出間伐を市有林で実施するなどの循環型林業を推進したことで、事業目的が明確になり予算や人員等で選択と集中が可能となった。
また、国・県の事業に制約されることなく政策の具体化や事務処理の効率化が図れた。
以上の6提案が表彰対象となり、それぞれの提案の発表がありました。
平成25年度は各部署から、657件の改善提案が出されたそうで、『1課6改善で600件』の目標を達成しています。
今回の表彰された提案の発表はどれも素晴らしい内容でしたが、何よりも市役所全体で、職員自らが改善意識を持って業務に取り組む風土が確立されることが一番大切であり、それが結果的に市民サービスに結びついていくと思います。
職員の皆さんには引き続き、意識を持って取り組んでいただきたいと思います。
夕刻からは、所属している『新日鐵住金広畑労組』の中央委員会に出席して、延び延びになっていた3月定例会の市政報告を行いました。