文教委員会行政視察(東京都板橋区)
今日、明日の2日間は文教委員会の行政視察です。
初日の今日は、東京都板橋区で『キャリア教育の充実』と『確かな学力を定着させるフィードバック学習方式の整備』についてご教授いただきました。
説明資料(『ようこそ板橋区へ』といったちょっとしたおもてなしが素晴らしいです。)
『キャリア教育』は板橋区教育振興計画の『いたばし学び支援プラン』の第2期計画の中の『豊かな心と健やかな体の育成』という重点項目のひとつで、仕事や職業について直接見学したり体験することで『板橋区の産業を通じて職業観を培う』という観点から、職場体験を通じ児童・生徒が将来自立した個人として成長するためのきっかけづくりとするものです。
平成22年度から取り組まれているそうですが、兵庫県では中学2年生を対象に『トライ・やるウィーク』という就業体験を平成10年から取り組んでいるため、正直申し上げて職場体験では姫路市の取り組みの方が進んでいるという印象でした。
ただ、板橋区では『保幼小中』と連続した取り組みとなっているのが大きな特徴で、特に小中学校で連続してキャリア教育に取り組んでいることは非常に意義があると思います。
姫路市は現在、小中一貫教育の先進自治体としてかなり注目されていますが、小中学校で連続したキャリア教育という取り組みは今後、大いに参考すべきではないかと感じました。
続いて、『確かな学力を定着させるフィードバック学習方式の整備』についてご教授いただきました。
この方式は、児童・生徒の学習上の『つまずき』を明らかにし、確実に習得していくことで、確かな学力の定着を図っていこうとする板橋区独自の学習方式で、小学4年生~中学2年生を対象に主に基礎学習を中心としたプリント学習で、6月から9月末までの間に朝や放課後の約20分~50分間を活用して行うそうです。
10月には全校を対象に『ふりかえり検証調査』を行い、その結果をもとに11月以降から継続的に『フィードバック学習教材』を活用して、つまずきの解消に取り組まれているそうです。
課題として、
①次学年や小~中への結果の引継ぎ
②実施していない学年の教職員との認識共有
③家庭への啓発と学習教材の充実
といったことを述べらえていましたが、
板橋区教育委員会のホームページでも学習教材を閲覧でき、自宅で学習することも可能となっており、その画期的なシステムに正直驚いたとともに、ぜひ姫路市でも検討してみてはどうかと感じました。