2018年11月の投稿一覧
『第5回世界遺産サミット』に参加しました。

昨日は3つの分科会が開催され、本日は『あいめっせホール』で『世界遺産サミット会議』が開催されました。
4年前から世界遺産のある自治体で開催されており、5回目は姫路城の世界遺産登録25周年を記念して姫路市で開催されました。
白鷺小中学校6年生による総合学習『再・発・見!白鷺の町の宝』の事例発表

主催者を代表して石見市長の挨拶

現在日本には22件の世界遺産がありますが、保有する自治体が連携をとり魅力を発信していくことは非常に重要な取り組みであります。
基調講演①
門川京都市長による『世界遺産 地域連携会議の活動と京都市の取組事例』

基調講演②
原田 劉 詩織 (株)ランドリーム 代表取締役による『これからの世界遺産マーケティングについて』

今回のサミットを契機に、姫路市だけでなく他の自治体とも連携しながら、それぞれの魅力を発信して、日本だけでなく世界各国から多くの方々訪れるような取り組みにしていかなければならないと改めて実感しました。
3日目は豊田市に移動し、『ものづくり創造拠点 SENTAN』を視察しました。


豊田市は言わずとも知れたトヨタ自動車の国内生産拠点であり、自動車産業の技術とノウハウがある『ものづくりのまち』であります。
それだけに自動車産業が豊田市に与える影響が非常に大きく、平成20年秋のリーマンショックの際には市の税収全体で約30%の税収ダウン、法人市民税は約90%ダウンとなりました。
加えて、国内の自動車市場の縮小や生産拠点の世界各地への分散、自動運転などの技術革新の進展など、産業構造の大転換が脅威となり、自動車産業自体が大きく変化する可能性があり、変化に対応できないと、市民生活や市政運営に大きな影響を与えることが想定されるとのことです。
それだけに『産業構造の変革への対応』『人材の確保』『中小企業の企業力強化』などへの対応が大きな課題となっています。
そこで、『豊田市ものづくり産業振興プラン2017-2020』を策定し『ものづくりのミライに挑戦する産業創造都市』をコンセプトに、
①『地域の資源と産業の集積が活かされ、企業にとって魅力あるまち』(企業立地)
②『ものづくり中小企業の新たな力を引き出し、挑戦するまち』(中小企業)
③多様な人材と働きやすい環境により、働く人が輝くまち』(労働)
の3つの基本方針を掲げ産業政策を推進されています。
そのうちの②『ものづくり中小企業の新たな力を引き出し、挑戦するまち』の具体的な取り組みとして『ものづくり製造拠点 SENTAN』を拠点にした取り組みを展開しています。
『ものづくり製造拠点』とは、市内のものづくり企業の持続的発展を支援することを目的に、主にものづくり中小企業や創業を志すものづくり団体に向け、『新たな事業展開』『イノベーション創出』『ものづくり人材育成』を支援する施設で、豊田市名誉市民 豊田英二氏のご遺族から『人材育成に役立ててもらいたい』と10億円の寄付をもとに建設されたそうです。
『ものづくり創造拠点 SENTAN』概要

『ものづくりミライ塾』で取り組んでいるテーマ
【電動車いす】
6輪駆動となっており、真ん中の2つの車輪を大型化することで段差にはまることがありません。
※既に実証実験済み

【空飛ぶ自動車】
※夢のあるテーマで、実際に数メートルは浮いたそうです。
地上を走る車本体

車の後部に大型ファンを取り付けることで車が浮きます。

姫路市も『ものづくり産業』への支援は不可欠であり、とくに中小企業を中心に、このような施設を拠点にして様々な支援を展開していくことは非常に重要だと感じました。
2日目は横須賀市に移動し、『エンディングプラン・サポート事業について』視察しました。

現在の高齢化社会において、『終活』の取り組みは非常に注目されていますが、自治体の取り組みは中々進んでいないのが現状となっています。
そのような中で、横須賀市は全国的に先進的な取り組みをされており、多くの自治体が視察にも訪れ、メディアでも紹介された自治体です。


日本の世帯数の将来推計では、2015年では単身世帯が1,841万世帯、うち65歳以上の単身世帯は625万世帯で全体の33.9%、2040年では単身世帯が1,994万世帯、うち65歳以上の単身世帯は896万世帯で全体の44.9%と急増すると予想されています。

一方で、引取手のない遺骨は10年間で倍増しており、特に身元が判明しているにもかかわらず親族等と連絡がとれない遺体が急増しており、横須賀市でも同様の傾向となっています。

そのような状況の中、下図のような経緯で終活支援を導入するに至ったそうです。

①エンディングプラン・サポート事業

自治体では、『墓地埋葬法』により引き取り手のない遺体は、市の費用で埋葬し職員が無縁納骨堂に安置していますが、今後も増加していくことは明らかであり、このままでは生前の本人の意思とは関係なく無縁仏が増加していくことになり、市費での埋葬費用も右肩上がりで増加していくことは明らかになっています。
そこで、以下の図の左側のように、生前の本人の意思のもと葬儀社に25万円を予納することで永代供養ができるようにされたそうです。


②わたしの終活登録事業
『わたしの終活登録カード』




『エンディングプラン・サポート事業』の発案を契機に、希望するすべての市民を対象に台帳を整備することで、『終活』だけでなく自治会や民生委員の活動に活用することもできるため、高齢者の地域コミュニティの活性化にも繋がってきているそうです。







高齢化社会において、どの自治体も避けては通れない施策ですが、現状、姫路市はまだ取り組まれていない事業です。
今回の視察内容を踏まえ、ぜひ導入に向け提案していきたいと思います。
本日から3日間は市民クラブの行政視察です。
1日目は箕面市で『貧困の連鎖根絶に向けた支援について』視察しました。



平成26年に『子どもの貧困対策推進法』が成立したことを契機に取り組みを開始


箕面市で『家庭の貧困』という課題を抱える危険をはらむ『環境因子』の子どもは約4,700人と推測されています。
一方で実際の子どもへの対応は『一時的・場当たり的』となってしまい、問題がある子どもだけが対象となっており、『健全』に見える子どもは『環境因子』があってもケアできていないのが現状となっていたそうです。
そこで、あるべき取り組みとして、社会に出るまで『ずっと見続け、見届けるしくみ』として、生まれてから18年間ずっと見続け、見届けるために子どもの情報を蓄積し環境因子のある子どもを把握し、見守りを続け、悪い兆候があれば早期に支援を開始し、高いレベルへ押し上げる施策として、『子ども成長見守りシステム』を構築されました。




ポイントの1つとして、主に教育に係る支援は『教育委員会』、子育てに係る支援は『市長部局(子育て部署)』となっていた縦割りを一元化したことです。


2つ目は、全国的には『全国学力状況調査(小6と中3のみ)』、『全国体力状況調査(小5と中2のみ)』となっているもののを、平成24年度から義務教育9年間全ての学年で実施することでデータの蓄積をしていることです。

3つ目は、『個人情報保護条例改正(平成27年12月)』により、個人情報の壁をなくして全市一体となって支援に繋げたことです。



現在では、これまでのデータの蓄積をもとに、小中学校との連携を各学校ごとに行っており、一人一人の児童生徒に対し、教員が普段の指導から見えている姿とデータの蓄積から導かれた姿を擦り合わせることで、対象の児童生徒や保護者に対しより細やかな支援に繋げられています。

対象児童生徒に対する学力保障・学習支援事業


何よりも、個人情報の壁や縦割行政の弊害により、手がつけられなかった施策を実現された取り組みは非常に参考になりました。
今日は1日行事が目白押しで、まず朝一番で広畑第二小学校で音楽会を観覧。

川田校長先生のご挨拶

広畑第二小学校は現在、児童数が約1000人と市内でも有数のマンモス校となっていますが、体育館が手狭な状況で、毎年の音楽会では保護者が体育館に入りきらない状況となっていました。
4年前から苦肉の策として、校区内の自治会を振り分けて2部制で開催していますが、それでも朝から保護者の方々で観客席は溢れかえっていました。
地元連合自治会と一緒に姫路市に体育館の拡張の要望をしていますが、体育館の配置が立地上拡張が難しく実現に至っていません。
学校側が知恵を絞って2部制で何とか凌いでいますが、それも限界があります。
今後の大規模改修時に何とか対応してもらえるよう、引き続き要望していきたいと思います。
その後、広畑第二公民館に移動して、作品展示会のオープニングに参加しご挨拶をさせていただきました。
オープニングの合掌

傘踊り

その後、夢前町の『ニューサンピア姫路ゆめさき』に移動して広畑労組の執行部OB会に参加しました。
生原OB会長のご挨拶

今年は執行部創立50周年の節目ということで、例年よりも多くの先輩が参加されていました。
先輩方は執行部時代の経験を活かされ、地域や会社等で様々な世話役をされている方が多数おられ懇談でも非常に貴重なご意見をお聞かせいただき、大変参考になりました。
その後、京セラドームに移動して、先日に引き続き新日鐵住金広畑チームを応援しました。

1回戦のトヨタ自動車に勝利し、昨日の2回戦も大和高田クラブに4対1と完勝し今日は準々決勝でこれまた優勝候補の一角である東芝と対戦しました。
序盤にビックイニングを作られ5点のビハインドとなりましたが、終盤追い上げを見せ結果的には5対3の惜敗となりましたが、応援している皆さんに素晴らしい感動を与えてくれました。
今回の貴重な経験を活かし、ぜひ来年は都市対抗本大会に姫路市代表として出場権を獲得してもらいたいと思います。