2016年11月の投稿一覧

文教委員会行政視察③(船橋市)

最終日は船橋市で『放課後子供教室(船っこ教室)』について視察しました。

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船橋市では、子育て支援策として、当初は厚生労働省の『放課後ルーム事業』のみを実施していたそうですが、現在では国の方も文科省の『放課後子供教室』と一体的に推進しており、船橋市でも放課後ルーム事業と連携して、放課後の子ども達の安全・安心な活動場所のさらなる拡大を図るために新たに事業を立ち上げたそうです。

放課後ルームについては、保護者の就労条件があり、利用にあたっては月額1万円(利用料8,000円+おやつ代2,000円)の費用が必要ですが、放課後子供教室は利用条件はなく、年額500円(保険料)のみで、全ての児童が利用対象となるようです。

活動場所については、放課後ルームは専用施設が設置されていますが、放課後子供教室は視聴覚教室等の特別教室や校庭、体育館などその時々に空スペースを活用しているそうです。

姫路市の場合、『学童保育事業』として、専用施設の中で船橋市の二つの事業を足して2で割ったような形態で実施されていますが、今回、船橋市の説明をお聞きして正直、わざわざ二つに分けることにより、利用者が混乱するのではないかと感じましたが、それでも希望する全ての児童を対象にした子育て支援対策を実施されている点は非常に素晴らしいと思いました。

しかしながら、保護者の中には放課後ルームのように『子どもを預かってもらう施設』と思っている方も多いようで、その対応に苦慮されているそうで、そのあたりの対応が課題となっているそうです。

子育て支援のあり方については、それぞれの地域特性もあるため、我々の立場からは、市民ニーズをしっかりと把握したうえで、子育て支援対策について議論する必要があると感じました。

文教委員会行政視察②(市川市)

2日目は千葉県市川市に移動し、『義務教育学校』について視察しました。

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姫路市では現在、施設一体型、併設型も含めた小中一貫教育を全市的に展開していますが、昨年の法改正により、今年4月から新しい学校種として『義務教育学校』制度がスタートしており、姫路市でも現在、1小1中の併設型学校を対象に公募で義務教育学校のモデル実施を検討しています。

そういった状況から、今年4月から導入した全国22校のうちの一つである市川市の『市立塩浜学園』の取り組みについて説明を受けました。

塩浜学園では、平成27年度から小中一貫教育を導入しましたが、1年後の今年4月からは義務教育学校へ早速移行されたということで、そのスピードには驚かされました。

義務教育学校の教育課程としては、小学校課程に準ずる期間を『前期課程』、中学校課程に準ずる期間を『後期課程』と位置づけた修学年限を9年間とし、1~4年生を基礎期として『Sブロック』、5~7年生を充実期として『Mブロック』、8・9年生を発展期の『Lブロック』とし、系統性・連続性を重視した教育を学校教育目標としています。

校舎については、小学校・中学校が隣接していたため1~4年生を小学校校舎、5~9年生を中学校校舎を利用し、平成29年度には一体型校舎で授業を実施する予定となっています。

ただ、元々の塩浜小学校・中学校は市営住宅や公団の児童生徒が中心のため、児童生徒数が減少しているため、隣接の学区からの通学が可能としており、小規模校の適性児童生徒数を確保するという側面もあるように感じました。

実施から約半年ということで、効果については今後の検証になろうかと思いますが、それでもこの間だけでも、Sブロックの長になる4年生が非常にしっかりしてきたという効果がある反面、5~6年生がリーダーシップをとってできることがなくなってきたという面への対応も必要になってくるようです。

先生方にとっては、小中での発達段階の違いを実感できたことは大きな財産になったそうですが、一方で9年間の行事予定があるため、多忙間は否めないそうで、今後の行事等の見直しは必要となるそうです。

制度が始まったばかりで、まだまだ効果や課題を簡単に整理できるようではないとは思いますが、実際に姫路市に置き換えた際でもたくさんの課題があるように思いました。

我々の立場からもしっかりと検証していきたいと思います。

 

文教委員会行政視察①(静岡市)

今日から3日間は文教委員会の行政視察となります。

1日目は静岡市で『民間教育活用事業』について視察しました。

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静岡市では、早くからキャリア教育に取り組んでおり、その一環として次代を担う子どもたちが、自分の将来に夢や希望を抱き、その実現を目指して努力していくことができるよう、職業など将来の生活への子どもたちの関心を高め、自立心や社会性を育む教育として『次世代育成プロジェクト事業』を平成16年年度から開始しました。

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具体的には静岡市の小中学生が、様々な専門家や達人から『ふるさと静岡』の素晴らしい産業や文化について学び、職業観等について真剣に考える機会として、『スペシャリスト派遣事業』と『民間教育力活用事業』を実施。

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『スペシャリスト派遣事業』とは静岡市の第一線で活躍する様々な専門家や達人を派遣し、その方々の生き方や専門的知識や技術力に学ぶ機会を通して、児童生徒がふるさとに誇りをもち、学ぶことの意味や楽しさを実感できるようにする事業。

『民間教育力活用事業』とは、小中学校で行う学校教育活動全般に民間教育力を活用することで、児童・生徒の学習の充実を図ることを目的に、各中学校が地域の民間活力を積極的に導入する事業。

スペシャリスト派遣事業については、講師にJリーグの関係者や伝統工芸の著名人等も多数登録いただいたことにより、原則1回/3万円以上の講師謝礼料が発生してしまうこともあり、平成25年度からは、『民間教育力活用事業』に一本化し、謝金の限度は1万円と減額しています。

そのことにより、平成24年度にはスペシャリスト講師として74人が登録されていましたが平成28年度には62人に減少しましたが、それでも主旨に賛同いただける講師が僅かな謝金ですが、子ども達に様々な経験談を講話していただいているそうです。

これまでの成果として、専門的な知識や技能をもつ講師に学ぶことにより学習意欲の向上や興味・関心が高まり、また、様々な講師とふれあうことによりコミュニケーション能力の向上にも繋がっているようです。

一方で学校が求める講師や新たな地域人材の発掘や学校現場での周知などが課題となっているようで、このあたりはキャリア教育を取り組むうえでの、どの自治体でも同じ課題だと感じました。

『スペシャリスト派遣事業』については大変先進的な取り組みだと感じましたが、積極的に導入するには行使への謝金等も含め、持続可能な施策かどうかの判断をしっかりとしていかなければならないと感じました。

観光交流特別委員会行政視察(高知市)

昨日中に観光交流特別委員会の視察で高知市に移動し、本日は高知市の『観光振興施策』と『スポーツツーリズムの推進』について視察しました。

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庁舎が改修中で空きビルが仮設庁舎となっていましたが、その入口に秋季キャンプ中のオリックスバッファローズ歓迎の幟がありました。

『観光施策』

高知といえば『坂本龍馬』、『よさこい踊り』、『かつおのたたき』が有名ですが、それ以外の新たな観光資源を創出していくことが大きな課題となっているそうです。

そういったことから、平成27年に龍馬生誕180年を、また平成29年には没後150年、平成30年には明治維新150年を迎えるため、節目を活かした『龍馬関連周年事業』を新規事業として取り組んでいるそうです。

また、『月の名所桂浜』で知られる桂浜公園は年間70万人~80万人の観光客が訪れる名所ですが、団体客が大型観光バスで訪れるという『昭和スタイル』の観光が主流のため、近年では滞在時間が短縮傾向にあるため、その現状調査や課題等を整理して新たな観光計画を策定し、公園施設の利便性向上を目指した再整備を行っていくそうです。

このあたりの課題は我々姫路市にも共通する課題であり、どの自治体も頭を悩ましているのがよくわかりました。

また、『よさこい祭り』は高知市の夏の風物詩ですが、近年の若年層は『よさこいソーラン節』の方が有名となってしまったため、そのあたりの対策も課題だそうです。

特筆するのは『インバウンド観光』で、高知市は四国で唯一東アジアから大型客船が就航するそうで、その強みを活かし高知県や四国の県庁所在地などと連携した取り組みを強化しているそうで、本日の午後にも客船が入港するそうです。

また、近年は四国の自動車道路網が著しく改善されたため、観光客は乗用車が6割、観光バスが2割となっており、市街郊外の駐車場の整備等も含めた車での往来を意識した観光観光推進策が非常に重要だと感じました。

『スポーツツーリズムの推進』

その後、『東部総合運動場』に移動して、現地視察も含め『スポーツツリーズムの推進』について説明を受けました。

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東部総合運動場内にある『くろしおアリーナ』

高知県全体が一昔前ではプロ野球のキャンプ地として、まさしく『キャンプ銀座』でしたが、近年は沖縄や宮崎が主流となり、高知市でも現在はオリックスの春季二次キャンプと秋季キャンプが行われるだけとなっているそうです。

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(仮称)東部総合公園運動場多目的ドーム

野球やサッカーの室内練習、フットサルやハンドボールの試合に対応

建設費は約16億円で平成29年6月完成予定

ただ、市内には『高知市総合運動場』と『東部総合運動場』、県営の『春野総合運動公園』とアウトドア・インドアに対応できる本格的な総合運動公園が3ヵ所もあるため、プロだけでなくアマチュアスポーツの合宿地として誘致できる環境もあり、2019年開催のラグビーワールドカップの事前合宿候補地としての誘致活動もこれから本格化していくそうです。

このあたりは、温暖な気候ということもあり、姫路市にとっては羨ましい限りです。

姫路市にとっても『観光交流』と『スポーツ振興』は非常に重要な施策なだけに、実際に先進地である高知市を視察して、素晴らしい点や課題等について包み隠さずご教示いただき非常に参考になりました。

広畑第二校区『ふれあい運動会』

地元校区の住民運動会に参加しました。

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3年に1度の開催で、前回は平成21年度の開催後、平成24年度は諸般の事情で25年度に延期をしました。

その後、25年度から3年連続で降雨のため中止となったため、実に6年ぶりの開催となりました。

そのようなこともあり、自治会長をはじめ各種団体の役員が相当入れ替わっており、前回の大会を覚えている人があまりいないため、ドタバタでの開催となりました。

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気温が上がらず、肌寒い中での競技となりましたが、それでも各町の代表の皆さんが親睦を図る非常に良い機会となりました。

 

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