2016年7月の投稿一覧

『広畑第二校区老人クラブ連合会』市政報告

毎年この時期にご依頼いただき、姫路市の主要事業の概要や地元の生活諸課題などについて報告をさせていただき、様々なご意見や要望などをいただくなど、先輩方との貴重な意見交換の場となっています。

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上野会長のご挨拶。いつも気にかけていただいています。

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パワーポイントを使って報告させていただきました。

老若男女を問わず、誰もが住みやすい姫路のまちの実現に向け、皆さんの貴重なご意見をお聞かせいただきながら、その実現に向け引き続き頑張っていきます!

市民クラブ行政視察③(盛岡市)

三日目は盛岡市で『もりおか・城と城下町フィールドミュージアム』について現地視察しました。

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盛岡城跡公園内にあった岩手県立図書館が盛岡駅西口に移転することとなり、博物館施設としての活用を前提に調査を進めていたところ、平成18年に近隣町との合併による『新生盛岡市』のシンボル的な施設として、また『盛岡ブランド推進計画』の策定が建設の弾みにもなり、平成23年にオープンしたそうです。

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アナウンサー出身の館長。盛岡弁での挨拶が非常に味がありました。

姫路市でも『お城ミュージアム』の建設が今後議論されていくことになりますが、今回の盛岡市では南部家が所有する歴史資料8,361点が盛岡市に寄贈されたことが建設にあたっての大きな要因の一つだったそうです。

実際に展示品を観覧させていただくと、やはり本物の価値は私のような素人が見ても違うように思えました。

姫路市に同様のような施設を建設するのであれば、観光客の誘客といった観点だけでなく、やはり『本物』を見ていただく施設でなければならないと思います。

施設のコンセプト、本物か否か、建設費etc…、建設するにしても本当に多くの課題等を整理していかなければならないと思います。

『文化的な視点』、私の非常に弱点ですが、素人は素人らしくしっかりと勉強して議論できるようにしていかなければと思います。

市民クラブ行政視察②(大舘市)

二日目は秋田県大館市に移動して、『大館ふるさとキャリア教育』を視察しました。

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ご承知のとおり、秋田県は毎年全国学力学習状況調査で上位にランクされています。

その中でも大館市は秋田県の平均を大きく上回っている状況だそうです。

しかし、2014年に日本創生会議が公表した消滅可能性都市に挙げられたように、少子化が顕著に表れているそうです。

これは今までの大館市の若者の考え方が『夢をかなえるためには、まず大館を離れること』という考え方が主流であったため、若者が都会に出ていき、人口流出に歯止めがかからなかったことの影響が非常に大きいようです。

そこで教育委員会が大きく方針を転換し、ふるさとに生きる基盤を培う『ふるさと教育(郷土愛)』と自らの人生の指針を描く『キャリア教育(夢や目標・就労職業観)』を融合させた『大館ふるさと教育』を掲げ、少数精鋭の街『大館』を支える人材づくりを進めていくこととしました。

これは、全国で実施されている『トライやるウィーク』のような、学校が実施する『職場体験』がマンネリ化し職種も偏り、また子ども達も現実離れしたままの夢を持ち続けるなど自分の適性とかけ離れた夢に固執してしまう等、実態に見合ったキャリア教育となっておらず限界を感じてきたことがこの取り組みを発展させることに繋がってきたようです。

大館市の施策で特筆すべきは、教育委員会内にキャリア教育の推進役として『キャリア教育コーディネーター』を配置し、『子どもハローワーク』を設置して『子ども』と『職業』・『地域社会』・『大人』・『自分の未来』をつなぐハブ機能を担ってもらい子ども達の未来につながる出会い、新しい自分の発見につなげるコーディネーターを専属で設置していることです。

なお、この取り組みは全国で大館市だけではないかとのことでありました。

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働く大人達の『ほんもの』に直接ふれる体験は、子ども達多様な進路の可能性を広げることにつながり、また、企業や大人達も子ども達の本気での取り組みが大人達の意識を変え、地域を変え、社会を変えることに繋がってきているようで、実際に大人達の意識として、いずれ子ども達が地域や社会を変えることを実感するとともに、地域の子ども達を自分達が育てているという自覚と責任を持つようになるなど大人の意識が大きく変わりつつあるようです。

大館市を視察して、秋田県全体の学習能力や意欲の高さなど、顕著な成績を収めているということを改めて実感しました。ぜひ、姫路市でも参考にできればと思います。

 

市民クラブ行政視察①(弘前市)

今日から三日間は市民クラブの行政視察となります。

初日は弘前市において『市民参加型まちづくり1%システム』と『駅前こどもの広場』について視察しました。

『市民参加型まちづくり1%システム』

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『市民参加型まちづくり1%システム』とは、個人市民税の1パーセント相当額を財源に、市民自らが実践するまちづくり、地域づくり活動に係る経費の一部を支援する公募型の補助金制度です。
町会(自治会)やNPO、ボランティア団体をはじめとする市民活動団体などが、自らの地域を考え、自ら実践することにより、地域課題の解決や地域の活性化につながる活動を支援し、『市民力』による魅力あるまちづくりの推進を図るもので、市民の皆さんのアイデアや経験を活かした事業に対し50万円を上限に事業費の一部を助成する取り組みです。

これまでの実績として、

平成23年度:応募44件 採択28件(740万8千円)

平成24年度:応募51件 採択43件(1,578万7千円)

平成25年度:応募59件 採択50件(1,711万8千円)

平成26年度:応募64件 採択58件(1,832万6千円)

平成27年度:応募58件 採択52件(1,775万1千円)

平成28年度:応募53件 採択49件(1,636万5千円)

となっています。

公募で出された事業は、学識経験者1名と社会福祉協議会、商工会議所、JA、町会連合会(自治会)等の団体推薦者7名、公募委員4名等で構成される『まちづくり1%システム審査委員会』での公開審査会でのプレゼン等を経て採択・不採択が決定され、採択された事業に対して補助金が支給される流れとなります。

採択された事業の一例としては、廃材等が放置され荒れ果てていた雑種地を交流農園として蘇らせ、子ども達と地域の方々が収穫体験を通じて交流を深めるようにした事業や子どもから高齢者まで幅広い方々が参加し、弘前城周辺で42.195kmをチームでタスキリレーで完走を目指し、健康増進や多世代交流の促進や地域の活性化等を図る事業など、多岐にわたる事業が企画されているようです。

一方で、多様な団体からの申請ということで、自分たちの趣味等に対して補助金を出してほしいがために応募してくる団体等もあるため、そのあたりを見極める審査委員会の役割が非常に重要になってくると思われます。

また、市民提案は『地域社会の問題解決』などを目的にしていますが、短期的な課題解決が困難で、補助金の交付を受ける期間の制限などにより、目的が達成できない例も少なくなく、継続できる仕組みや体制づくりを構築していくことが必要とのことでした。

市民自らが提案して、自らのまちを活性化し、住みよいまちづくり構築していくという取り組みはそれぞれの自治体にとって永遠の課題ですが、その方策も自治体で様々だと改めて感じました。

今回の事例を参考に、姫路市らしい市民活動・協働の推進を進めていきたいと思います。

 

『駅前こどもの広場』

 

その後、場所を弘前駅前の再開発ビルに移動して、『駅前こどもの広場』を現地視察しました。

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弘前市の子育ての拠点として、子育て支援策を総合的に推進するとともに、子どもに安全な遊び場を提供することで、安心して子育てをすることができる環境の整備と子育て家庭の福祉の増進を図ることを設置目的としています。

駅前の再開発ビル(5F)の3階部分のフロアに『子育て支援センター機能』(0歳~3歳)と『遊び場』(3歳以上)の機能を持たせ、『子育て支援センター機能』では、交流促進・子育て相談・子育て関連情報の提供・講習等の実施などの事業が実施され、併せて一時預かりの事業も実施しています。

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『遊び場』では、小学生までの子どもを対象に保護者の責任のもとに無料で利用できるそうです。

姫路市にも駅前にこういった施設が設置されることで、様々な交流が図れるのではないかと感じましたが、現在の駅前は民間施設を中心に開発が進められている関係から、『費用対効果』の面から設置は難しいかもしれませんが、子育て支援の観点からは非常に魅力的な施設だと感じました。

そういった観点では一考の価値はあるのではないかと感じました。

姫路市立水族館開館50周年記念式典

文教委員として水族館の開館50周年記念式典に出席しました。

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『山の上の水族館』として人気が高い姫路市立水族館ですが、今年で開館50周年となります。

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石見市長の挨拶

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手柄小学校6年生児童が代表でお祝いの言葉

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ウミガメへの花束贈呈としてキャベツのかたまりを水槽に入れました。

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記念放流として、石見市長が子どものウミガメを放流しました。

ちなみに50年前の開館時に先代石見市長が放流したウミガメは現在も健在だそうです。

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キャベツを食べるウミガメ

特にウミガメの飼育で定評がありましたが、今では『はりまの里海』、『はりま里地』といったコンセプトで播磨地方に特化した生物を飼育展示することで、マスコミ等にも何度も取り上げられました。

先日の科学館もそうですが、夏休み前に子ども達が楽しめる施設が益々充実することは大変喜ばしいことです。

飼育員の皆さんには、今回の50周年を契機に60年、70年、100年と地域に根差した水族館として頑張っていただきたいと思います。

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