2014年10月の投稿一覧

第9回小中一貫教育全国サミットin姫路②&『ゆめさき会大懇親会』&『日鉄住金テックスエンジ第1回定期大会』

昨日に引き続き今日は6つの分科会が開催され、私は教育総合センターで開催された第6分科会の『小中一貫教育の評価 ~教育委員会の関わり・役割~』というテーマで栃木県宇都宮市教育委員会と埼玉県八潮市の事例を傍聴しました。

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宇都宮市は、小学校68校、中学校25校全ての学校が施設分離型で平成24年度から全地域の学校で導入されたそうで、3年目を迎え市教委として持続的に推進するために検証に力を入れているとの報告でした。

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検証ではこれまでの総括として、①児童生徒の学習や中1ギャップの解消、②小中教職員の相互理解の深化、③地域学校園内の小中・小小が連携した取組の充実等について効果が見られたそうです。

今後、持続可能な制度として確立するために、①学校カリキュラムを充実させ、教育活動の一層の充実を目指す。②教職員の相互理解を一層深めることにより、教職員の資質向上を図る。③地域教育力の活用をさらに進めることにより、学校支援の充実を図る。④自主的・自律的な学校運営の推進により『地域とともにある学校づくり』を進める。

といったことを基本方針としてなお一層推進していくと総括されました。

八潮市は、埼玉県の東南端に位置し、『つくばエクスプレス』の開通により首都圏のベットタウンとして近年人口が増加しているそうです。

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平成18年度に国の特区認定されて今年度で9年目を迎えるという先行組ですが、当時は『基礎学力の低下』『非行問題行動の多発』『不登校児童生徒の増加』という教育課題を抱えており、特に不登校児童生徒が埼玉県で一1番という不名誉な実態だったそうで、その解決方策として義務教育9年間を一つの括りとした小中一貫教育を導入したという背景だったそうです。

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具体的な取組みとして、教職員で構成する4部会(けいかく・まなび・こころ・しえん部会)を設定し、研究推進体制で具体的な実践方法を検討し、毎年2月には4部会合同で報告会を行い成果と確認を行い、9年間でPDCAサイクルが確立され、現在では児童生徒の基礎学力の向上と不登校児童生徒の発生率が大きく減少したそうです。

2教育委員会の報告後に千葉大学の天笠教授が総括と助言をされました。

助言では、

①市教委の役割として、宇都宮市はトップダウン方式、八潮市ではボトムアップ方式での推進体制だが、どちらも市教委が積極的に介入しており、これが上手くいく秘訣で、学校側の自主性を尊重するやり方(丸投げ)では上手くいかない。

②学校の推進体制では、何よりも校長の役割が重要で、市教委からは『させられる』、教職員には『させる』という非常に難しい立ち位置だが、『何のための小中一貫か』ということを教職員に明確にしてやることが重要。

③検証の仕方として、推進と検証を常に同時進行していくことが重要で市教委と学校の評価を連動させることが必要であり、そのためには市教委が各学校のデータの蓄積を検証して、各学校にフィードバックしていくことが重要で、今後は第3者評価制度等も導入してくことが重要。

最後に総括として、小中一貫教育はサミット加盟の市町村教育委員会が主導してここまできたが、文科省を含めた世間がやっと追いついてきた状態ですが、義務教育の教育方針として形は整いつつある。今後は何がテーマか?そこにどう魂を注ぎ込んでいくか?といったようなことにさらに取り組んでいただきたい、とのことでした。

また、千葉教授が中教審特別部会のメンバーだそうで、今日の午後からの会議で小中一貫教育が『小中一貫教育学校』『小中一貫型教育学校』として2016年度から導入する方針だとフライングで参加者に報告がありました。

その後、午後から全体会が姫路市文化センターで行われ、講和やシンポジウムが行われました。

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展示されていた姫路市の各中学校ブロックの取組(写真は地元の広畑中ブロックの取組)

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オープニングは古知小の和太鼓演奏

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黒田官兵衛ゆかりの地の児童生徒による観光ガイド(妻鹿小・灘中)

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(御国野小・東中)

私自身、今後の議員活動に非常に参考になる2日間のサミットでした。

夕刻からは、市之郷にある『ザ・ロイヤルクラッシク』で開催された、会社のOB会組織『ゆめさき会』の年に一度の大懇親会で一言ご挨拶せていただき、その後すぐに広畑に戻り、昨年の組織合併により新たに発足した『日鉄住金テックスエンジ広畑労働組合』の第1回定期大会に来賓として出席させていただきご挨拶させていただきました。

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第9回小中一貫教育全国サミットin姫路①

今日、明日の2日間は『第9回小中一貫教育全国サミットin姫路』が開催されます。

1日目の今日は、広嶺中ブロック(1中・2小 施設分離型:広嶺中・広峰小・城北小)、白鷺中ブロック(1中・1小 施設隣接型:白鷺中・白鷺小)、四郷中ブロック(1中・1小 施設分離型:四郷中・四郷小)、東中ブロック(1中・2小 施設分離型:東中・御国野小・別所小)の4ブロックの公開授業となっており、私の地元の広畑中ブロック(1中・2小 施設分離型:広畑中・広畑第二小・広畑小)と非常に似通った広嶺中ブロックの公開授業を視察しました。

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午前中は、広嶺中に隣接している広峰小の授業を視察しました。

広峰小では、国語・算数・社会・図画工作・音楽の教科が公開対象となっていましたが、広嶺中でも公開授業の対象となっていた小学校5年生の社会の授業を視察しましたが、全国から多くの教職員が視察に訪れていましたが全く物おじせず元気に発言していました。

授業では『これからの食料生産について考えよう(食料自給率をもとに)』といった単元の授業でしたが、身近に外国産の食料品が流通されている現状や日本の食料自給率の変化をグラフで確認し、日本の食料生産の現状や今後予想される問題などを電子黒板やタブレットを活用して児童が色々な意見を発表していました。

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世界の食料自給率のグラフが電子黒板に写しだされました。(因みに赤線が日本の食料自給率です。)

午後からは広嶺中に移動して、中学校1年生の『世界の姿をとらえよう(身のまわりの輸入品,特に食料品から着目して調べる)』といった単元の授業でしたが、1年生では丁度今の時期から地理学習が始まるようで、身近にある食料品や文房具等の生産地を知ることで、その国を地図上で確認する作業を行っていました。

 

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スーパーで買った小エビの唐揚げの原産地を確認して、すぐに世界地図で確認しています。

ここで大切なことが、『中学校での地理学習は小学校で学習したことの延長線上にある』ことを生徒にイメージさせることだそうで、姫路市の小中一貫教育の大きな特徴である『義務教育9年間を見据えた連動性のある教育』を実践しているということを実感しました。

授業終了後は、広峰小体育館に移動して、研究発表を傍聴しましたが、広嶺中ブロックでは、『学びのつながり』『ひとのつながり』『育ちのつながり』を重要視して、『コミュニケーション力の育成』『人間関係の活性化』『豊かな心の育成』を目指したそうです。

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特に授業を行う先生が従来の『提案型』でするのではなく、多くの先生方を巻き込んだ『協働型』に思考を変え、学校や科目の枠を超え、先生方が協働して、9年間の大まかなイメージ構想を描いた指導を目指したそうで、今日の授業を視察しただけでもその取り組みを実践されていることの一端を垣間見れ、非常に勉強になりました。

平成27年度予算要望会③

予算要望会3日目は、建設局・都市局・下水道局・都市拠点整備本部・消防局・健康福祉局・水道局と7つの部局との要望会を行い、会派としての予算要望会は終了しました。

今後は1月初旬に市長・副市長・教育長等の姫路市の幹部との要望会を行い、2月下旬に平成27年度予算が市議会に提案されます。

我々の要望が姫路市の予算にしっかりと反映されていることを期待したいと思います。

平成27年度予算要望会②

昨日に引き続き2日目の今日は、産業局・市民局・環境局への予算要望を行いました。

終了後は、私の所属している支部でもある設備支部の懇談会に参加しました。

新しく役員になられた皆さんは支部長をはじめほとんど年下で、唯一、副支部長だけが私と同期入社で、改めて年月の流れの早さをを実感しました。

しかしながら、年下の支部役員とお酒を酌み交わしながら様々な話題で懇談させていただき、皆さんとの距離が物凄く縮まったように感じ、非常に有意義な懇談会となりました。

 

平成27年度予算要望会①

今日から3日間は、平成27年度の予算編成に伴う会派要望会となっています。

私たち『市民クラブ・民主党』会派は、8月下旬に宿泊研修を行い、姫路市側に対し重点項目約50項目、各局への個別項目約160項目の施策や事業について、平成27年度の予算に反映すべき項目をまとめ、今日からの各局との要望会に臨みました。

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各局との予算要望会の様子

初日は、市長公室・総務局・財政局・教育委員会への要望でした。

担当局には、我々議員の要望や考え方を汲み取っていただき、ぜひ次年度予算に反映していただきたいと思います。

 

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