第3回姫路市学校給食のあり方検討懇談会

本日開催された『姫路市学校給食のあり方検討懇談会』を傍聴しました。

今回で3回目の開催ですが、私自身が現役の子育て世代ということで、中学校のPTA会長をさせていただいた時に中学校給食について色々と議論させていただき、また現在は文教委員会のメンバーということもあり、議論内容を非常に注視しており、毎回会議を傍聴しています。

平成16年から実施されたデリバリー方式による選択制の中学校給食については、私の娘が体育系の部活動を行っていた関係で、栄養バランスや量などが考慮されており、また娘も不満なく食べていたため特段問題はないものと思っていましたが、やはり『給食』というイメージが保護者や生徒が思っていたものと大きくかけ離れていたのか、どの学校でも利用率が低迷してしまい、正直申し上げて『失敗』だったと言えます。

今回は『学校給食法』が改正され、給食は『当該学校に在学するすべての児童又は生徒に実施されるものとする』と規定されたこと、そして利用率が低迷している現在の中学校給食が導入から10年の節目となったことから、改めて抜本的に学校給食のあり方について検討を行っていくということで、昨年、庁内でまとめた検討結果を基に、学識者や学校関係者、保護者等の代表から広く意見を求める目的で開催されています。

前回の会議までで、中学校給食は『センター方式による全員実施』という方針が委員の中で概ね確認されてきましたが、検討課題となっていた小中学校が隣接している校区での『親子方式』が可能な学校や単独で給食室が設置できる中学校等はどうするのか等について、事務局から検証結果が報告され、費用対効果等からセンター方式をベースに実施することが全会一致で確認されました。

その結果を踏まえ新たな検討項目として、センターの運営を『直営』『委託』どちらが望ましいか、小学校で給食室の『ドライ化』が進められている中で、ドライ化困難校を新たに建設する給食センターに統合する案などについて意見交換が行われました。

委員からは、委託化については食の『安全・安心』への懸念や『地産地消』が推進されるのかなどについて意見が出されましたが、事務局側の詳細な説明で概ね了承されました。

しかしながら、小学校給食でのドライ化困難校のセンター化については、今まで姫路市の小学校で引き継がれてきた自校給食室での調理を継続してほしいとの意見が多くだされ、この問題については引き続き議論していくことになりました。

個人的な意見ですが、中学校給食のセンター化は以前、文教委員会で久留米市の給食センターを視察した時にも感じたのですが、ある意味民間に委託したことでより厳格に『安全・安心』については管理されており、『地産地消』についても栄養教諭などの適正な配置により全く問題なく運営されており、むしろ委託化のメリットの方が多いと思います。

また、小学校のセンター化についても、今の小学校給食の方式が素晴らしいことは十分理解しますが、委員の方が『安全・安心』を懸念されているように『ドライ化』ができない給食室での食品の『安全・安心』については、施設が老朽化してきた時にいつか大きな問題になる可能性も否定できないだけに、センター化に踏み切ることも必要ではないかと思います。

年明けに第4回の会議が開催される予定となっていますので、その際の議論を注目していきたいと思います。

 

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